先進的な防衛装備品がより複雑で高額になるにつれ、ほとんどの国は防衛装備品の開発のために外国のパートナーを必要としています。防衛装備品関連のプラットフォーム、システム、およびサブシステムに関する日本の技術は、海外の顧客にとって関心の的です。
グローバルな防衛関連市場では、防衛装備品にも使用できるデュアルユース製品への関心が高まっています。日本の防衛関連企業は広範な商業分野で高い能力を有しており、デュアルユース製品によってグローバルな防衛関連市場において優位に立てる立場にあります。
グローバルな防衛関連市場には独特の文化があります。外国企業から防衛装備品を購入しようとする政府や企業は、どの装備品が購入可能かを早期に見極めます。その際に優先される事項は、もちろん装備品の優れた能力ですが、技術移転や現地生産の可能性も重要です。
また、海外の顧客は防衛装備品だけではなく、訓練、補給・整備、関連設備、安全管理などの当該防衛装備品の購入に関連するサービス提供の可能性について見極めます。一般的には、防衛装備品を製造する企業は、関連するサービスを提供する企業と共同事業体を形成します。こうした共同事業体は特定のプロジェクトのために形成され、通常、長期的なものではありません。